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TECHNICAL NOTES

技術資料

獣医師の先生方に向けて、崎本式自由吸入法の考え方と在宅酸素の技術的な前提を整理したページです。

騒音・消費電力・庫内温度の実測データはレンタル機器のページで公開しています。濃度の実測データは、測定条件を明記したうえで追って公開します。断定的な生理学的主張ではなく、11年の実践から得た経験則としてお読みください。

1. 崎本式の位置づけ —— 経験則として

崎本式自由吸入法は、「動物は自然と酸素を求め、酸素を得るまでの障壁(狭さ・音・拘束)がストレスになる」という捉え方を出発点にしています。これは臨床試験にもとづく普遍的な結論ではなく、多数の在宅導入から見えてきた傾向・経験則です。したがって、個々の症例での適否は、かかりつけの先生の判断が優先されます。

2. 濃度の考え方(吐出濃度と吸入可能濃度)

在宅酸素で重要なのは、機器が出す酸素濃度(吐出濃度)そのものよりも、動物が実際に居る空間でどれだけの濃度が保たれるか(吸入可能濃度)です。

指標 意味 目安(暫定)
保証吐出濃度 機器が設定流量で出す酸素濃度 91±4%
推定吸入可能濃度 酸素室内で動物が吸える濃度の目安 約30〜40%(環境依存)

※上記は代表的な条件での目安です。実際は室容積・換気・動物の出入りで変動します。実測条件つきのデータは追って公開します。

3. CO₂蓄積への安全設計

密閉度を上げるほど酸素濃度は保ちやすくなりますが、同時に呼気由来のCO₂がこもるリスクが生じます。崎本式では、酸素濃度の維持とCO₂の排出を両立させることを設計の要点にしています。

  • 完全密閉にせず、緩やかな換気を確保する
  • 動物が自分から出入りできる開口を残す
  • 酸素濃度計での見守りをご家族にお願いする

「濃度を上げること」と「安全に呼吸できること」はトレードオフになり得る、という前提で設計しています。

4. 症例での使い分け

一律に同じ方式を勧めるのではなく、体格・性格・住環境・必要な酸素量に応じて方式を選びます。各方式の特性は崎本式自由吸入法のページで、想定吸入濃度・吸入安定性・吸入可能範囲・環境快適性・低刺激性の5つの目安として比較しています。

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